彼と知り合う前から憧れる人がいる。
憧れは憧れのままでよかったのに・・・
その人は仕事でこちらに来ていた。
私はその人を目当てではなく、その人の関わる仕事の中身がお目当てだった。
ふと、その人が関わっている現場を見たときに、要は仕事姿に一目惚れした。
それは、彼と知り合う2〜3年前の出来事。
その人との基本的な接点は何もない。もちろん名前も、連絡先も、素性も知らない。
それ故に、ある意味一過性の憧れのようなもの。
たまに姿を見かければ、ラッキー‼︎みたいな感じ。
それはそれで満足する。いわば、目の保養のようなもの。
そんな状況が一変すると取り巻く環境がざわめいてくる。
SNSで1通のメールが来る。
SNS上では様々な繋がりができたり、煩わしいことがあったりとめまぐるしい。
そんな繋がりは特に必要性を重視はしていなかったのね。
彼ともSNS上の趣味の部分での繋がりから始まった関係なんだけどね。
1通のメールには挨拶と『いろいろありがとうございます』の文章がある
いろいろと?ありがとうございます?
そんな疑問につい、『どなたかとお間違いでは?』と返信。
『いいえ、間違いではないですよ』
と、再び連絡がきた。
間違いではない。と言うことは、自身の仕事がらみの誰か?としか思えなかった。
その日はそのやり取りでメールは終わった。
なるべくSNS上では仕事カラーも個人を特定できる何かを公開しているわけではないツールでまさかの仕事相手と出くわしたか?という疑問を抱えたまま2ヶ月ほど過ぎた。
その日は、蒸し暑い夜、仕事や家事を終え、やっと眠りにつける至福の瞬間に屋外の喧騒でその時間を遮断された。
眠るタイミングを壊されたネットサーフィンをしていた時のこと。先日着たメールの主から再びメールが来た。
眠れない夜中になんとも絶妙なタイミング
SNS上のメールは、個人のメールとは違いそこから個人の連絡先に繋がる事はない。基本的はね。
双方が個人の連絡先を教え合わない限り。
自分も夜はなかなか眠らないから、しばらく付き合うよ。
普段の自分なら適当に切り上げネットサーフィンに戻るのに、この前の『いろいろありがとう』のくだりが引っかかっていたこともある。
核心に触れれないまま、やりとりは進む